【ぶれい考】五輪と「価値観の距離」/髙村 竜也
2021.08.05
【労働新聞】
7月12日から東京都に4回目の緊急事態宣言が発出され、東京オリンピックのほとんどの競技は無観客試合となりました。長年外資系企業に勤務しているので、異文化と接する機会は多く「価値観の違い」には慣れている方だとは思いますが、さすがに今回は彼我の差に愕然とします。
本稿を執筆した7月22日現在、新型コロナウイルスによる死者数の国際比較をすると、圧倒的1位が米国で60万人以上となり、英国は12万人以上で6番目となっています。一方、日本は約2万人です。コロナウイルスに対する危機感や恐怖の度合いは死者数に比例し、各種の規制が厳しくなるようですが、米英と日本ではスポーツイベントに対する価値観が根本的に異なるようにみえます。…
筆者:ラコステジャパン 人事最高責任者 髙村 竜也
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令和3年8月9日第3316号5面 掲載