【裁判例が語る安全衛生最新事情】第133回 積善会十全総合病院事件 研修医のうつ病自殺と損害賠償 大阪地裁平成19年5月28日判決
2011.07.15
【安全スタッフ】
Ⅰ 事件の概要
亡Aは、被告Y財団法人が経営する病院において、麻酔科の医師(研修医)として勤務していたが、長時間の勤務に加えて、てんかんの持病があったこともあって、仕事が思い通りにできないことへの苛立ちや嫌悪感などから、うつ病にかかり自殺した。
亡Aの両親である原告X1、原告X2が被告Y法人相手に安全配慮義務違反を理由として損害賠償請求訴訟を提起した。
Ⅱ 判決の要旨
1、被告Y法人の責任の内容
被告Y法人の経営する病院(以下、「Y病院」という)における亡Aの業務は、労働時間の質量ともに決して軽いものではなく、…
執筆:弁護士 外井 浩志
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成23年7月15日第2142号 掲載