【現場ゼロ災のための安全文化考】第12回 新たなリスクアセスメント

2012.06.15 【安全スタッフ】
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異なる2つの性質

 平成18年4月にリスクアセスメントが導入され、作業所においては職長を中心とした危険予知活動に効果的手法として取り入れられてきました。

 従来型の危険予知活動がマンネリ化していたこともあり、危険性・有害性の洗い出しという手法からなる危険予知活動は、建設現場において取り組みやすいリスクアセスメントとして積極的に使われるようになりました。しかし、本来的なリスクアセスメントとは、工事に伴う危険性・有害性および作業を行うに必要不可欠な作業手順の中に存在する危険性・有害性の「事前評価」であります。

 分かりやすくいえば、工事が始まってからリスクアセスメントを行うのではなく、着工前の工事計画の段階で行う安全手法であり、企業活動のなかでの作業手順のなかで行われるべきものであります。

 このように考えますと、危険予知活動とリスクアセスメントは性質が異なっていることが、分かって頂けるでしょう。…

執筆:中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎

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平成24年6月15日第2164号 掲載
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