【イラストで学ぶリスクアセスメント】第31回 ハチ刺されの災害防止
2012.07.01
【安全スタッフ】
毎年これからの時期は、野外での草刈り・樹木の剪(せん)定作業だけでなく、キャンプ場などでスズメバチによる被害が発生しますので、今回はハチ刺されを取り上げます。
そのためには、ハチについての特徴と危険性を知り、具体的な対策を講じることが肝要です。
ハチの特徴は、いずれもメスが鋭い毒針を持っていることです。日本では人に刺すハチの代表的な種類はスズメバチ類、アシナガバチ類、ミツバチ類でスズメバチとアシナガバチは大きな巣を作り、集団で生活しています。
ハチ刺されの一番危険な時期は、スズメバチが7~10月、アシナガバチは7~8月、ミツバチにいたっては1年中危険です。
スズメバチは日本最大のハチで、体長は女王バチが約4cm、働きバチが約3cmです。体は黒と黄褐色のしま模様で腹部に8mm以上の毒針を持ち、攻撃的でその毒は猛毒です。
スズメバチの多い場所での危険性は、顔などの露出部分を真っ先に狙ってくることです。また、大声で騒ぐなど音や振動、香水や整髪剤の化粧品などの匂いに敏感に反応します。…
執筆:中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 安全管理士 中野 洋一
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平成24年7月1日第2165号 掲載