【現場ゼロ災のための安全文化考】第14回 組織に潜む危険を探す・2
2012.07.15
【安全スタッフ】
組織の目的・目標に本音と建前が存在してしまうと、建前のほうは省略されてしまいます。安全作業こそ絶対だと声高に言っていても、工期や利益を優先して行動する組織は少なくありません。一度、決定した目的・目標は安易に変えてよいものではないことを、全体の意思としてください。
おざなりの点検活動
見る・観る・視るの使いわけをしないで、ザーっと見渡し、あたかも点検をしたかのような活動を是としている組織は、極めて危険な状態にあります。その繰り返しで、毎日が安全であるかのような錯覚を安らぎとして受け入れていませんか?これは全ての組織に多くはびこって、事故・災害の原因となっています。事故や災害の後の、全作業所の一斉点検などでは、不具合箇所があちこちで指摘されるのは、日常の点検がいい加減であった証拠ではないでしょうか?不具合が事故事象となって出現するのを防止するのが目的の点検活動だと認識を強く持って行ってください。点検で大切なのは危険な箇所や、不具合の箇所を災害や事故にならない前に見つけ出し、防止・改善につなげることなのです。「異常なし」を良しとするのではなく、「異常発見」がでる点検活動にしてください。…
執筆:中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
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平成24年7月15日第2166号 掲載