【送検事例】災害発生場所を偽って報告
2011.08.15
【安全スタッフ】
東京・八王子労働基準監督署は、労災かくしをしたとして水道工事建設会社と代表取締役を安衛法違反の疑いで、東京地検立川支部に書類送検した。都発注の水道工事現場の立坑内で労働者がはしごを上る際に足を踏み外して墜落し休業となる労働災害が起きたが、発生場所を自社の資材置場と偽って労働者死傷病報告を提出したもの。工事受注への影響を恐れたという。(H23・6・30)
事件の概要
都発注の水道工事現場の立坑内で建設会社の労働者が、はしごを上る際に足を踏み外して墜落し右下腿脛骨々折を負い、休業約2カ月となる労働災害が発生した。安衛法では、休業4日以上となる労働災害については、労基署に労働者死傷病報告の提出を義務付けているが、代表取締役は工事受注への影響を恐れ、立坑内で労働災害が起きたことを偽ることとした。
代表取締役は、労働災害発生の事実を発注者に知られないようにするため、…
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平成23年8月15日第2144号 掲載