【労働基準監督官の目】ホンモノの安全気質
2011.09.01
【安全スタッフ】
労働災害の発生原因について感じることがある。それは機械の挟まれ、巻き込まれの類で「決められた方法でしていれば問題ないのに、ついつい楽をして」という、いわゆる「不安全行動」が多いということである。監督指導をしても安全担当者も困惑した様子で「何でこんなところに手を入れるのかなぁ…」「まぁ、教育しておきます」といった感じである。私も「それでは教育のほうをお願いします」といった指導に終始し技術的なアドバイスも全くない。指導した結果、労働災害が減るといった感覚が薄く、正直手応えの少ない監督でもある。
労働災害発生のメカニズムは言わずもがな、「不安全行動」と「不安全状態」の2つの要因が…
執筆:観音寺労働基準監督署 労働基準監督官 伊勢島 淳一
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平成23年9月1日第2145号 掲載