【社労士が教える労災認定の境界線】第112回 懇親会に出席し、会社の会合に戻る途中に交通事故で死亡
2011.09.01
【安全スタッフ】
災害のあらまし
A工業B工場の工場次長であるOは、上司の命令により市内Cホテルで行われた関連局との懇親会に出席した。その後引き続きB工場課長以上の会議が行われるので、それに出席するためB工場に向かっていた。その途中にオートバイに接触して脳底骨折のため死亡した。
判断
被災者OがCホテルでの会社業務の懇親会に出席してから、引き続きB工場での会議に赴くことが、果たして業務上の事由によるものであったかどうか?この点が業務遂行中の災害か否かを判断するポイントになった。しかしこの件については、B工場での会議の内容などを総合的に勘案して業務外と判断された。
解説
当初、労働基準監督署長は、被災者OがCホテルでの懇談会に出席したことについては業務の一部と認めた。しかし、その後…
執筆:中小企業福祉事業団幹事 おさだ経営労務管理事務所 所長 長田 修
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平成23年9月1日第2145号 掲載