【変異株?ワクチン?最新!企業の新型コロナ対策】第7回 建設・製造・接客業務 ラインの稼働に影響 下請含めルール策定を/小川 祥子
2021.08.19
【労働新聞】
被害を最小に抑える
現役世代を中心とした新型コロナウイルス感染者数の増加の可能性により、感染や濃厚接触が今後より身近になり得ることから、事業継続に向けた事前の準備が大切であることはこれまでの連載で説明してきたとおりである。とくに、製造業や建設業においては、稼働ラインや工事計画との関係から細心の注意が必要である。今回はまず製造業と建設業のマニュアルのポイントを解説し、最後に接客業について触れたい。
製造業と建設業では、自社の社員と他社の従業員が同一の職場で働くことがある。そのため、自社社員と同じエリアで働く他社の従業員への対応方針を整理し、派遣・業務委託先企業・構内協力会社・下請会社などと、感染者が発生したときの連絡ルールや方針をあらかじめ決定し、定期的に情報共有する必要がある。
感染者が出ることを前提とした対策も重要だ。たとえば、感染者が発生してもラインの全員が濃厚接触者とならないよう、マスク着用を徹底し対人距離を確保するとともに、接触範囲を最小限とするようチームを分割し交替で出勤するなど、被害を最小限に抑える工夫が求められる。必ず操業していなければならないラインがあれば、より強力な感染防止対策を検討したい。…
筆者:㈱OHコンシェルジュ 産業医 小川 祥子
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令和3年8月23日第3317号13面 掲載