【うんちく歳時記】第18回 大いなるものが過ぎ行く野分けかな
2011.09.15
【安全スタッフ】
秋に吹く疾風を野分けといいますが、大いなる野分けとは台風を意味するとのこと。私たちが台風と呼んでいるのは、主に北太平洋上で発生した熱帯性低気圧のことだとはよく知られています。中心の最大風速が17mを超えると台風として記録されます。大西洋上で発生し、アメリカを襲うものは「ハリケーン」、インド洋上で発生するものを「サイクロン」と発生場所によって名前が変わるのはなぜなのでしょうか?
台風の発生個数は過去30年平均で26個。かなりの減少傾向にあります。そのうち平均して3個が日本に上陸しています。私たちの感覚では元寇を持ち出すまでもなく、台風襲来の時期を9月としていますが、30年サイクルでは、8月の28個が最も多く、次いで9月、7月の順になっています。
ただ、9月に上陸した台風は伊勢湾台風に代表される大型台風が多く、…
執筆:建設業労働災害防止協会 セーフティエキスパート 中込 平一郎
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平成23年9月15日第2146号 掲載