【送検事例】下請け4社が共謀し労災かくし
2011.10.01
【安全スタッフ】
兵庫労働局は、労災かくしをしたとして4次下請けの取締役ら4人を安衛法違反容疑で神戸地検に書類送検した。4次下請けの労働者が、作業船を係留するロープに手指を挟まれ災害を負ったのにもかかわらず、工事が中断して完成が遅れることを恐れ、所轄の但馬労働基準監督署に報告しなかった。1~4次下請けの責任者が営業上の付き合いから共謀し、多くの作業者を口止めしていた。(H23・8・25)
事件の概要
事故は平成21年12月2日、国土交通省豊岡河川国道事務所が発注した円山川しゅんせつ工事現場で発生。4次下請けの労働者が作業船2隻を係留するロープに手指を挟まれて、休業約3カ月となる労働災害が起きた。
発注者に事故が発生したことが知られ命令・指導により工事が中断して完成が遅れることを恐れた4次下請けの取締役は、1~3次下請けの責任者3人と共謀して、所轄の但馬労基署に労働者死傷病報告を報告しなかった。1~4次下請けの責任者は、…
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平成23年10月1日第2147号 掲載