【送検事例】機械を停止せず作業させる
2012.09.15
【安全スタッフ】
埼玉・川口労働基準監督署は、機械を停止しないまま作業を行わせたとして、鉄筋棒を製造する会社と同社部長を安衛法違反容疑でさいたま地検に書類送検した。同社工場で鉄筋棒を切断、結束する作業を行っていたところ、切断後の鉄筋棒を結束機まで搬送する部分が動かなくなった。修理のため労働者が機械の中に入ったが不意に作動し、身体の一部を挟まれ出血性ショックで死亡した。(H24・8・17)
事件の概要
事故は鉄筋の棒を製造する会社の工場で発生。鉄筋棒を切断、結束する作業を行っていたところ、トラバーサーと呼ばれる切断後の鉄筋棒を結束機まで搬送する部分が動作の途中で動かなくなった。修理のため労働者が機械の中に入ったが、トラバーサーが不意に作動。労働者の身体の一部が、トラバーサーと搬送機械のコンベヤーの間に挟まれ出血性ショックで死亡した。
川口労基署によると、機械は電源を切っていたが、完全に停止している状態ではなかったという。部長が気づいたときには、…
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平成24年9月15日第2170号 掲載