【現場ゼロ災のための安全文化考】第19回 安全施工サイクルの検証・2

2012.10.01 【安全スタッフ】
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形だけの危険予知活動?

1、「結果KY」になっていないか?

 昭和47年頃から建設業に取り入れられた危険予知が、当初の危険予知活動への取組みから、徐々に形だけの危険予知になったと思われるKY活動が多くの作業所で見受けられます。例えば、高所作業に対して予測される災害は常に「墜落」では、対策は「安全帯使用」となってしまいますし、運搬作業であれば、「つまずき転倒」で「足元注意」となっています。これでKY活動をしたことになっているのです。果たして本当に災害をイメージしたのか、対策を真剣に検討したのか疑わしい危険予知がまかり通っています。同種作業を何度も繰り返した結果が、あらかじめ決まった回答しかない結果KYのままでは意味がありません。リスクアセスメント型の危険予知導入により、多少は刺激された危険予知活動ですが、さまざまな災害をイメージしなければ、いとも簡単に結果KYに逆戻りするおそれがあります。…

執筆:中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎

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平成24年10月1日第2171号 掲載
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