【能力を生かす!伸ばす!障害者雇用】第8回 徹底して“個”と向き合う 指示の出し方を工夫 理解しやすい方法探る/紺野 大輝
2021.08.26
【労働新聞】
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障害者のマネジメントで何よりも重要なのは、徹底して“個”と向き合うことである。
「こんなウソつきは雇えない!」。特別支援学校に通う高校生の職場体験実習を受け入れた企業の社長が、支援学校の先生にこう告げた。
「ウソつきって、どういうことですか?」――想定外の言葉に驚いた先生は社長に尋ねた。すると社長は、「指示を出して、『分かった?』と聞くと、『分かりました』と答える。『終わった?』と聞くと、『終わりました』という。でもお願いした業務をみると、間違っているし、終わってさえいない。彼女を雇うことはできない」と答えた。
この言葉を聞いて、先生は納得した。…
筆者:「会社を変える障害者雇用」著者 紺野 大輝
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令和3年8月30日第3318号10面 掲載