【送検事例】手すりのある足場を設置せず
2012.10.01
【安全スタッフ】
埼玉・熊谷労働基準監督署は、手すりなどを設けず足場を設置したとして、建設会社と同社代表取締役を安衛法違反容疑でさいたま地検熊谷支部に書類送検した。作業員が高さ3.67mの足場上で牛舎の鉄骨にサビ止めをするための塗装作業を行っていたところ、墜落し脳挫傷により死亡したもの。足場は現場内に設置されていた2つのわく組足場に鋼製の足場板を掛けただけの構造だった。(H24・8・20)
事件の概要
事故は牛舎解体および改築工事現場で発生。作業員が高さ3.67mの足場上で、牛舎の鉄骨にサビ止めをするための塗装作業中に墜落し、脳挫傷により死亡した。熊谷労基署の調べによると、作業員が使っていた足場は、現場内に設置されていた2つのわく組足場に、鋼製の足場を掛けていただけの構造だったことが判明。作業員はヘルメットを着用し安全帯も装着していたが、作業員の周囲には安全帯を取り付ける設備がなかったことが分かった。
同労基署は、高さ2m以上の場所だったのにもかかわらず、…
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平成24年10月1日第2171号 掲載