【トップ&キーマンいんたびゅう】社員は財産だからこそ“安全第一主義”で

2011.11.15 【安全スタッフ】
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 経営者に至言あり、である。とりわけ独自のポリシーを持ち、確固たる信念を貫くなかから生まれた言葉は含蓄に富む。㈱ボルテックスセイグンの武井宏社長もそうしたトップのお一人で、“タケイ語録”に託した心のうちを伺った。

㈱ボルテックスセイグン 代表取締役社長 武井 宏氏

――会社経営に精力的に取り組まれている方には必ずといっていいほど、これはと思わせる発言があります。武井社長にもそうした言葉がいくつかおありになる。例えば“安全第一主義、社員は財産”云々です。

武井 当社は昭和26年の創業で60周年を迎えています。ですから、私はもの心つく頃から親父の経営する運送業(西群運送)を身近で見聞きし肌で感じてきたわけですが、昔は荒っぽい連中が結構いましたからねぇ(笑)、子供ごころにも運送屋だけには絶対なりたくないと思いましたよ。

 見方が変わったのは高校時代だったでしょうか。自分の進路を決めるときに、この仕事を見直してみて「物の流通は人間に例えれば血流、これなしには産業が成り立たない」と直感的に思ったんです。運送業は世の中がどう変化しようと決してなくならない、社会に貢献できる仕事だと……。

 大学を卒業して入社するまでの間にもアルバイトや手伝いやらで、トラックに同乗して鉄鋼関係の重量物を荷積みしたり運んだりといったキツイ体験もしましたが、職業観は変わりませんでした。

――それが現在の経営理念につながる原体験といってよろしいでしょうか。

武井 実は、若いときのことですが、…

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平成23年11月15日第2150号 掲載
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