【建設業の労働災害事例】第167回 車内で休憩中、発電機の排気ガスで一酸化炭素中毒に
2011.12.01
【安全スタッフ】
災害の発生状況
1.工事は、掘削工事にともなう、地中通信ケーブルの移設工事である。
当該移設工事は、5日間の予定で午後5時頃から翌朝にかけて、150m離れた2箇所のマンホール内で、それぞれ通信会社の職員が移設工事をしており、警備委託を受けた当該会社は、マンホールにそれぞれ1名の警備員を配置して、歩行者の誘導を行うものである。
2.発生当日は、被災者担当のマンホールには、電源が取れないため、マンホールのヨコにワゴン車を置き、そのワゴン車(室内容積8.528m2)の中に搭載したエンジン式発電機(重量73kg、エンジン排気量154cc、燃料タンク容量11ℓ、連続使用運転約9時間)から照明等の電源とした。
3.被災者は、午前3時頃から午前6時の間で、寒さもしくは、睡魔により、休憩をワゴン車後部でとろうとしたもので、この間に…
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平成23年12月1日第2151号 掲載