【裁判例が語る安全衛生最新事情】第142回 スギヤマ薬品事件 心臓突然死への高額賠償 名古屋地裁平成19年10月5日判決
2011.12.01
【安全スタッフ】
Ⅰ 事件の概要
亡Aは大学卒業後、薬剤師として被告Y社の経営するドラッグストアに勤務していた。原告X1、X2は亡Aの両親である。
亡Aは、同僚のBが他店舗へ転勤後には唯一の薬剤師となって、長時間労働でなかなか休日が取れないという勤務実態であったが、入社2年目の24歳時に不整脈を起こして死亡した。労災保険が適用されX1らに遺族一時金、葬祭料が支給されている。原告X1、X2は被告Y社に対して損害賠償請求訴訟を提起した。
Ⅱ 判決の要旨
1、亡Aの勤務の実態
亡Aは、死亡するまでの1カ月前の…
執筆:弁護士 外井 浩志
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平成23年12月1日第2151号 掲載