【現場ゼロ災のための安全文化考】第20回 安全施工サイクルの検証・3
2012.10.15
【安全スタッフ】
作業中の監督と指導
1、職長は「黙認」していないか?
職長は作業が行われている最中に、作業員が指示に沿った作業方法、あるいは危険予知活動での決定事項を順守しているか、監視しなければなりません。この場合の「監督」とは、指示、決定事項、作業方法から逸脱した行為をしていないかを確認することであって、極めて重大な任務であることを自覚すべきです。「災害可能性=行っている行動や作業方法が災害に結びつく」について厳しい態度で臨まねばなりません。
「うるさいと思われたくない」などとの理由から黙認してしまう職長は職務を放棄したのと同じです。職長自ら作業を行わなければならない現状で、監督と指導を行うのは容易なことではないのは理解できますが、だからといって求められている職務をしないことを容認するわけにはいきません。
作業員の行動災害を防止するために、監督をしっかりと行いましょう。…
執筆:中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
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平成24年10月15日第2172号 掲載