【送検事例】メッキ槽への転落防止怠る
2012.10.15
【安全スタッフ】
川崎南労働基準監督署はメッキ槽に柵を設けず、また、作業の際に安全帯を使用させることを怠ったとして、メッキ会社と同社の作業部長を安衛法違反の疑いで、横浜地検に書類送検した。労働者がクロムメッキ槽の上でシートがけ作業を行っていたところ、シートを踏んでいたために足元をすくわれて槽内に転落し、中毒となって死亡する労働災害が起きた。(H24・9・6)
事件の概要
事故は、メッキ工場のクロムメッキ槽の上で、労働者がシートがけ作業を行っていたときに発生。そのとき自分でシートを踏んでいたのを気がつかなかったために、足元をすくわれて槽内に転落した。クロムメッキ槽の中には、第2類の特定化学物質であるクロム酸が入っていた。労働者はクロム酸を飲み込んでしまい、中毒が原因で死亡した。
クロムメッキ槽は、幅1m、長さ10m、深さ2m。川崎南労基署の調べによると、…
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平成24年10月15日第2172号 掲載