【現場ゼロ災のための安全文化考】第21回 安全施工サイクルの検証・4
2012.11.01
【安全スタッフ】
連絡調整・安全指示に漏れはないか?
標準的な安全施工サイクル活動では、午後、翌日に行われる作業に関して統括安全衛生責任者は、各職種の職長を招集して作業の打合せを行い、併せて、作業から予測される労働災害を防止する安全上の指示を行います。建設業の特殊性の一つに混在作業が挙げられますが、これから発生する危険を回避するためには欠かすことのできない連絡調整です。このことは元請け・下請けを問わず意識していなければなりません。工期に追われてくると、参加すべき職長が不在でも(忙しくて作業優先のため参加できない)打合せを行っている作業所があるが、大きな安全欠陥と思います。参加できない職長には「後で決定事項を伝えれば済む」、この考えが出てきたら作業所の安全は危険水域だと認識して頂きたい。混在する各作業からどんな危険が潜んでいるか?どのようにして、その危険を低減・回避するかは、作業を行う職種の職長が参加し、意見を述べ合うことによって初めて有効な方法が見出せるのではないでしょうか?…
執筆:中込労務安全事務所 建設業労働災害防止協会 セーフティ エキスパート 中込 平一郎
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平成24年11月1日第2173号 掲載