【トップ&キーマンいんたびゅう】「一に行動、二に会話」が社風にも
とにかくよく動き、話し、じっとしていても頭を休ませることがない――。これが39歳の若き二代目社長・植竹一雄さんに対する周囲の人物評である。その積極果敢な言動が一連の先取り安全施策につながり、信頼に基づく人間関係を築き上げてきた。「一に行動、二に会話」は、今や㈱新幸運輸倉庫の社風ともなっている。
――御社の事故防止・安全輸送策では、「車両はいつもきれいに」が第一に掲げられていて、社訓にもなっています。その効用は本誌でも紹介させていただきましたが、ユニークな発想ですね。
植竹 「車両がきれいなら事故は起こらない」は、父親である先代社長の頃から言われていたことで、おかげで事故も少なかったんです。5年前に私が社長になってからも、その精神は受け継いでいます。ただ、先代が言葉でしか伝えなかったことにプラスして私は、時代の変化に適合した対策を形として採り入れ、実践していこうと思いました。ハード・ソフトの両面にわたってですね。
経営者としてまず決断したのは、デジタルタコグラフとドライブレコーダーの導入・設置です。これは、タコグラフがアナログなものからデジタルなものに変わる時代が必ずくると同業の経営者や荷主さんから聞き、後押しもされたからなんですが、なにせ金がかかるし、車両14台、ドライバー12人規模の中小業者には前例もありませんでしたから、踏んぎりをつけるまでにはそれなりに迷いもしました。
それを吹っきらせたのは、いずれ状況が変わるのなら、その前にやっちゃおう、時代を先取りしてやろうという気持ちだったですかねぇ。あれこれ迷うより、とにかく行動に移してみよう、トップとして何でもやってみようと……。…
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