【送検事例】機械の運転を停止させず
2012.11.15
【安全スタッフ】
東京・品川労働基準監督署はコンクリートガラリサイクル機の作業で、運転を停止させるなどの措置を講じていなかったとして、解体工事業者と同社の工事責任者を安衛法違反の疑いで東京地検に書類送検した。作業者が解体工事現場内に設置していた機械のチェーン部分に注油をしようとしたところ、巻き取り部分に腕を巻き込まれ肘関節の上から右腕を失うという労働災害が起きた。(H24・10・10)
事件の概要
事故は、コンクリート造りの5階建の建物解体工事現場で発生。工事現場内に設置していたコンクリートガラリサイクル機(廃コンクリートを小割する機械)に下請業者から派遣されていた作業者が、チェーン部分に注油をする作業を行っていた。
機械を運転したまま作業者が油を注ごうとしたところ、容器の先端部分がチェーンの巻き取り部分に巻き込まれた。作業者は引き抜こうとしたが、…
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平成24年11月15日第2174号 掲載