【社労士が教える労災認定の境界線】第143回 40年業務した測量士が中皮腫で死亡、業務上外で争う
2012.12.15
【安全スタッフ】
災害のあらまし
測量士として40年以上業務に携わってきたAはある日「中皮腫」と診断され、検査の半年後61歳で死亡した。妻のBは死亡原因の「中皮腫」は建物の解体現場で長い間測量作業をしていた際に石綿(アスベスト)を吸引したため発症したとして、労災の申請をしたが、所轄労働基準監督署長は業務起因性に乏しいとして、申請を却下した。
Bはこの処分を不服として労働者災害補償保険審査官に審査の請求をし、その結果原処分が取り消される判断がなされた。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 大阪会
ファロス社会保険労務士法人 所長 宮田 元
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平成24年12月15日第2176号 掲載