【ぶれい考】多様だからこその”共有”/相原 康伸
2021.09.16
【労働新聞】
熱波、豪雨に見舞われた日本列島も、季節は巡り秋の気配を感じるころとなった。コロナ禍で閉塞感漂う日々の暮らしのなか、せめても秋の味覚に舌鼓をとくれば、まず頭に浮かぶのは庶民の味方、サンマ。ところが、漁師さん泣かせの不漁続きで今年も記録的高値となり、海の幸は食卓から遠ざかるばかりである。
海の幸がダメなら山の幸と、選択肢の多さが日本の良いところだ。では、キノコなどはいかがだろうか。
今回の紹介は、スエヒロタケ。もっとも、紹介の狙いは、味ではなくその性別にある。生命科学研究者の高橋祥子さんによれば、スエヒロタケと呼ばれる真性担子菌(キノコ)の一種は、…
筆者:連合 事務局長 相原 康伸
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令和3年9月20日第3321号5面 掲載