【想いはせれば】第163回 災害を忘れる「スパン」
2021.09.28
【安全スタッフ】
▶注意されたこと、経験したことなどを時間や期間の経過とともに「忘れる」スパンとして、昔から「3日、3月、3年、30年」などといわれています。
私が勤務していた工場では、当時、他の工場や産業でもそうであったように、現在の数倍に上る労働災害が発生していました。
そんな状態のなかで、死亡災害や重篤な災害が発生すると、工場全体でピタッと災害が減少し、そんな状態が3年程度続くと、また災害が多発してくるという有り様でした。
自然災害では、2011年の東日本大震災は、33年前に多くの犠牲と被害をもたらした「宮城県沖地震」のことを忘れて、適切な対策や避難行動を取らなかったことが、大惨事に結びついたといわれています。…
執筆:セフテイレビュー 代表 末松 清志
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2021年10月1日第2387号 掲載