【パンデミック、大災害に対処 BCP策定講座】第12回 事業継続対策⑤ 情報のバックアップ 定期保存を習慣化 円滑活用訓練の実施も/丸谷 浩明
2021.09.24
【労働新聞】
軽量メモリで移動
(1)情報のバックアップの必要性
今日の企業活動において、パソコンなどの情報システムで使う電子データの重要性はますます高まっている。顧客情報、取引記録、支払い・受領記録などのデータが、地震、水没、火災、水漏れなどで喪失すると、事業の早期復旧の大きな足かせとなる。データ喪失は、パソコンの破損やサーバー室の空調故障による温度上昇などの理由でも発生するため、バックアップを必要とする事象はかなり幅広い。
契約書、設備の図面、利用権利証など電子化していない文書情報も、写しの保存を行っていないと復旧の重大な支障になる。
事業継続に不可欠な電子データ・文書は何かを考え…
筆者:東北大学災害科学国際研究所 副研究所長・教授
NPO法人事業継続推進機構 理事長 丸谷 浩明
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令和3年9月27日第3322号11面 掲載