【多角的に考える両立支援の実践――改正育介法対応】第13回 営業職への対策 複数人で取引先対応 テレワーク導入も効果的/佐藤 有美
2021.09.30
【労働新聞】
異動希望や離職は多い
「天職」という言葉がある。読者の企業にも「営業職のために生まれてきた」と思える人材はいないだろうか。タイプは様ざまで、情報収集力やプレゼン技術を磨いてきた人、人柄・人間性を武器に客先の心をつかむ人など多岐に分かれる。どの特性も一朝一夕には身に着かないし、努力で身に着くとは限らない天性の面もある。抜群のコミュニケーション力を持つ人もいるが、とても真似できない。
営業職の伝統的なイメージとしては、厳しいノルマ、休日や夜間の接待、残業、出張などが連想される。育児介護に携わる場面では、当然に「営業職は続けられない」と考えてしまう。
「ヒトを惹きつける舞台をめざしてD&IガイドラインVol.1.1~企業で活躍したい女性編」(関西経済連合会)は、次のような指摘をする。「『育児による時間制約がある』、もしくは『これから育児による時間制約がある働き方をする可能性が高い』女性の多くが、…
筆者:西脇法律事務所 弁護士 佐藤 有美
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令和3年10月4日第3323号6面 掲載