【パンデミック、大災害に対処 BCP策定講座】第19回 BCM② 教育・訓練(その3) 状況想定し情報収集 毎回設定変え対応を指示/丸谷 浩明

2021.11.11 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

不在役メンバーも

 今回は、災害対策本部での情報整理・意思決定の訓練について説明したい。

 BCPで災害対策本部のメンバーと設置場所を決めたら、メンバーを集め、BCPに書かれている業務や役割分担を確認する「BCPの内容確認(ウォークスルー)」という訓練をまずすべきだ。

 しかし、これだけでは災害対策本部のメンバーや各対応班の能力向上にはあまりつながらない。そこで、準備の負荷は掛かるが実施をお勧めしたいのが、災害対策本部で情報の入手・整理、意思決定、指示までを行う訓練である。

(1)訓練の方法

① 参加者

 訓練では、災害対策本部長(社長などの上級幹部)や災害対策本部のメンバー、各対応班などを「プレーヤー」として会議室に集める。訓練事務局は進め方やルール説明、状況付与などを運営する。

 危機事象発生時にすべてのメンバーが揃うのは稀なので、一部のメンバーは不在として扱う。不在役のメンバーは、訓練の評価者とするのが有効である。…

筆者:東北大学災害科学国際研究所 副研究所長・教授
NPO法人事業継続推進機構 理事長 丸谷 浩明

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

令和3年11月15日第3329号11面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。