【ぶれい考】社員と信頼関係が土台に/島原 由里子
2021.11.18
【労働新聞】
今から10年前くらいだろうか、ある講演で、「これからはモザイク型社会、社員が働き方を選ぶ時代、会社は画一的な処遇ではなく、社員のニーズにオーダーメイドで対応することが必要」との話を聞いた。当時はまだ、社員が会社に合わせるのが当たり前だったように思う。「オーダーメイド」という言葉がとても印象に残った。
当社でも、働く時間や場所を社員が選べるよう少しずつ取り組んできたが、個人の違いに応じたマネジメントや処遇のバランスを取るのは、なかなか簡単ではない。だが今、その時代が本格的にやってきた。
近年、「キャリア自律」を様ざまな場面で耳にするようになった。当社も自律的なキャリア開発の支援をめざして新たな取組みを模索しているところだ。会社のビジョンの実現には、社員の活躍が不可欠なのはいうまでもない。やらされ感ではなく、本人が心からチャレンジしたくなる環境をどう作るか。…
筆者:オタフクHD㈱ 人事部長 島原 由里子
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令和3年11月22日第3330号5面 掲載