【今週の注目資料】2021年度第2四半期運用状況(速報)(年金積立金管理運用独立行政法人)
2021.12.02
【労働新聞】
収益額は1.9兆円に
今年度第2四半期(7~9月期)における年金積立金の運用状況は、収益率0.98%、収益額1兆8763億円の黒字だった。同期末現在の運用資産額は、194兆1197億円となっている。
収益額の内訳をみていくと、国内株式は2兆5919億円、国内債券で501億円の運用益が出ている。一方で外国債券はマイナス4091億円、外国株式はマイナス3565億円の赤字だった。
年金積立金管理運用独立行政法人の宮園雅敬理事長は運用状況の公表に当たり、「主要国で緩和的な金融政策の転換が意識されるなか、外国株式市場が小幅に下落した」と指摘。9月には米連邦準備理事会のパウエル議長が、米連邦公開市場委員会の次回会合でのコロナ禍における量的緩和の縮小決定を示唆するなど、正常化に向けた動きが先進国で広がっていた。国内に関しては、「ワクチン接種による経済活動の正常化や経済政策に対する期待感などから、大きく上昇した」という。
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令和3年12月13日第3332号4面 掲載