【これで解決!シゴトとココロの問題】第11回 斜めの関係活用し健診糸口に ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「検査に異常ないが元気ない様子」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、このまま放っておくのはNGと指摘。職場としては、仕事のパフォーマンスが低下していることを問題と捉えることと、看護師など「斜めの関係」を活用し、健康診断の結果を入口に話をすることが重要とした。気軽に話せる相談者の存在が鍵としている。
検査に異常ないが元気ない様子
50代の男性社員のCさん。会社の健診で要精密検査が2つほどあり、二次検診を終えて病気は何も見つからなかったのですが、最近元気がなく、仕事のスピードも落ちています。つい先日、会社の近くの道路で足元がふらついた状態で歩くCさんが、段差につまずき転倒しかけているのを複数の社員が目撃したそうです。何かしらサポートが必要な状況なのでしょうか…。 |
森谷 瞳(以下、森谷) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがですか?
廣川 進(以下、廣川) 二次検診を受けたけど、何も病気がみつからなかった。けれど、自分としては、やっぱり何かの病気ではないか、ということを心配しているということですね。これは今、心気症と呼ばれるものに当てはまります。気に病むっていうことですが、こういう病気があるんです。具体的な器質的な身体の病気がないのに、自分が重篤ながんとか心臓病ではないかとか、そういう病気にかかってるんじゃないかというように、強く思い込んでしまう症状が出るものです。…
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