【パンデミック、大災害に対処 BCP策定講座】第23回 BCP策定・運用のメリット 社内の業務標準化に 現場と経営者で意識共有/丸谷 浩明
2021.12.09
【労働新聞】
被害最小限に抑え
この連載も残すところ2回となった。改めて、企業がBCPの策定・運用を行うメリットについて、広い視点から説明したい。
(1)社内的なメリット
BCPの策定・運用の本来的な目的は、災害などの危機事象が発生して相当の被害を受けた場合や、供給元からの原材料の供給が途絶えた場合などに影響を最小限に抑えることである。その実現が享受できるメリットのほか、次のようなメリットを受けられると期待できる。
① 自社の重要な事業の再認識
BCP策定時に重要な事業を特定すると、…
筆者:東北大学災害科学国際研究所 副研究所長・教授
NPO法人事業継続推進機構 理事長 丸谷 浩明
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令和3年12月20日第3333号11面 掲載