【人材が集まるオンライン採用術】最終回 担当者に求められるもの 従来の「標準」が崩壊 自身で採用をデザイン/伊達 洋駆

2021.12.16 【労働新聞】
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勝ちパターン通用せず

 新型コロナウイルス感染症の影響で、オンライン化が進んだ採用活動。対応に追われ、ストレスフルな日々を過ごした採用担当者も多いだろう。しかし、採用のオンライン化は、対応の大変さという問題を超えた、本質的な変化をもたらしている。

 オンライン化に席巻される前、採用の世界では対面が当たり前だった。そのころの採用には、ある種の「デファクトスタンダード」があった。デファクトスタンダードとは、公的に認証されたわけではないが、市場の中で事実上の標準となっているものを指す。

 たとえば、ナビサイトに求人を出し、企業説明会を開催した後、グループ面接を行う。適性検査を実施してから、数回の個人面接を経て、内定を通知する。内定後はフォローを行い、承諾を得たら内定者教育を提供し、入社に向けて準備を進める。こうした一般的に共有された採用の進め方があったのだ。

 ところが、求職者に対して企業が働きかけるダイレクトリクルーティングの普及や、…

筆者:㈱ビジネスリサーチラボ 代表取締役 伊達 洋駆

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令和3年12月27日第3334号10面 掲載
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