作業所に一人親方の存在が目につくようになりました。労働者ではないとの理由から安全教育の受講機会が少なく、従ってケガをすることもあるのではないかと危惧しています。請負契約で作業所にくる一人親方の災害防止の手段や万一ケガをした場合のことを考えて、元請けとして行っておくべきことがあれば教えてください。

特別加入の有無は必ず確認

　一人親方は事業者とされ労働安全衛生法、労働基準法などの労働者保護の法律の適用を受けられず、従って一人親方がケガをしても労働災害とはいいません。しかし、現実は毎年一人親方の死亡災害は発生していて、直近５年間で463人が亡くなっています。そして原則、労災保険の適用も受けることもできないので、必ず一人親方の特別加入に入っていることを確認してください。今、特別加入に入っていない一人親方は労働者性があるかもしれず、…

執筆：中込労務安全事務所　中込 平一郎