【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第22回 危険な脚立使用による災害
2021.12.28
【安全スタッフ】
1.はじめに
新春の侯、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。加年に伴い月日の経つのは早く感じるもので、はや令和4年になりました。昨年は世界中がコロナ禍に振り回された年で、コロナ禍の長期化に伴い「世の様が一変」した。早期に「マスク着用なしの平穏な日常生活に戻る」ことを誰もが望んでいます。昨年は台風披害は少なかったが、7月末の「九州・中国地区の長雨、熱海土石流」などの自然災害が多く、昨年から気象庁は、同じ場所に大雨を長く降らせる「線状降水帯」を複数回発表しています。
2011年4月にスタートした当連載は、まもなく12年目になります。ここまで連載が継続できたのは、皆様の声に支えられたからです。筆者は「現場愛」がありますので、今年も連載を継続します。
2.脚立の定義と脚立の種類
脚立は「短いはしごのようなものを両方から合わせ、上に板を取り付けた高い踏み台〔広辞苑〕」とあり、脚立は「安衛則第528条」で規定している。脚立〔*1〕は全産業の職場の身近な場所で軽微な作業用に「踏桟を足掛かりとして使う用具」。運搬が簡単な軽量の折り畳み開脚式が多い。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2022年1月1日第2393号 掲載