【送検事例】ドラグ・ショベルを用途外使用
2022.01.12
【安全スタッフ】
長野・大町労働基準監督署は、重機の用途外使用をしたとして建設会社と同社常務取締役を安衛法違反の疑いで、長野地検松本支部に書類送検した。砂防堰提工事現場で、労働者にドラグ・ショベルを使って掘削ではなく、伐採木をつり上げる作業を行わせたもの。その結果、伐採木がワイヤロープからすり抜けて落下し、付近にいた労働者に激突し死亡した。(R3・12・8)
事件の概要
事故は昨年6月24日、北安曇郡小谷村の砂防堰提工事現場で発生。労働者が、ドラグ・ショベルを使って掘削ではなく、伐採木をつり上げ、移動させる作業で災害が起きた。長さの異なる伐採木を3本つり上げて旋回したところ、3本のうち短い2本がワイヤロープからすり抜けて落下。このうち1本(推定重量約1t)が地面で跳ね返り、付近の労働者に激突し死亡した。…
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2022年1月15日第2394号 掲載