【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第23回 危険な踏台使用方法による災害

2022.01.27 【安全スタッフ】
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1.踏台・作業台の定義

 「踏台」は高い所のものを取ったり、高い所へ上がったりするために足場とする軽作業用に使う台。「垂直高さは80cm以下」で、はしごとして兼用できないもの。「作業台」は、低床型(30cm以下)・組立式(30~300cm)・折りたたみ式(90~210cm)などがあり、安定性・固定性に優れ、階段状に横幅の広い踏み面を有し、作業床の高さ50cm以上は、作業床の3面に手すり・幅木付き昇降面に手すり付き・脚部に背面キャスター付きが多い。

2.危険な作業台などの使用方法の災害

【災害1】「作業台の上に低床型作業台を乗せて天井板を剥がす作業中に墜落」

〔作業の状況〕資材倉庫の天井〔高さ約310cm〕は、30年以上経過したので劣化が著しく、天井のボードを張り替えることになり、倉庫業務の協力会社の従業員が行うことになった。

〔災害発生〕★作業者Aは作業台の上に低床型作業台を乗せて、天井のボードをバールで剥がす作業をしていた時、バランスを崩して…

執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一

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2022年2月1日第2395号 掲載
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