【アフターコロナの健康経営実践法】第3回 実証データからみる影響 望まぬ場合は逆効果 在宅勤務時のメンタル/永田 智久
2022.01.27
【労働新聞】
腰痛・肩こりが急増
在宅勤務は、1回目の緊急事態宣言が発令された2020年4月以降、多くの企業で急遽始められた。前回は、その健康影響を事前に予測・評価することの重要性について述べた。予測した健康影響が実際に生じたかどうかについては、国内外で多くの実証研究がなされている。今回は、緊急事態宣言後に実施された日本国内での研究結果を紹介する。
在宅勤務の身体症状への影響について、腰痛、肩こり、目の疲れは、在宅勤務の実施頻度が増えるにつれて症状が発生していた(Tezuka M,2022)。腰痛は、在宅勤務なしの人と比べて、週1~2日の人は4倍、週3~4日と週5日以上では同じく6倍、発生していた。肩こりは、在宅勤務が週1~2日ではなしの人と比べて…
筆者:産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室 准教授 永田 智久
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令和4年1月31日第3338号10面 掲載