【ぶれい考】服従するから保護してね/野川 忍

2022.02.03 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 表題を言いかえると、「言うこと聞くから面倒みてね」ということである。これは、日本の雇用社会を長い間支配してきた暗黙のルールを、労働者の側から表した言葉であり、これを使用者の側から言うと「悪いようにはせんから会社の言うことにはすべて従え」ということになる。とくに日本経済の中軸にあった大企業や公共部門では、組織の構成員の一人として採用された労働者は、長時間労働も家族が引き裂かれる転勤もたらいまわしのような配置換えも、雇用保障と手厚い給付(家族手当、住宅手当、子女教育手当…)との引換えに甘受してきたし、雇い主である会社・組織は強大な人事権の確保を、雇用保障というコストとの引換えに維持してきたのである。

 この「言うこと聞くから面倒みてね」「悪いようにはせんから何でも言うことを聞け」という…

筆者:明治大学専門職大学院 法務研究科 専任教授 野川 忍

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

この連載を見る:
令和4年2月7日第3339号5面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。