【アフターコロナの健康経営実践法】第10回 施策を推進する組織体制 継続には3本柱必要 まず主体性持つ担当者を/永田 智久
2022.03.17
【労働新聞】
固定せず公募する例も
健康経営を推進するためには経営トップや管理職の役割が重要であることは既に述べた。しかし、健康経営を継続的な取組みとするためには、それを支える体制が必要である。土台となる組織体制は担当者、医療職の関与、検討する場の3本柱だ。
どんな取組みでも、細々とした調整や事務作業を行う人がいないと進まない。健康経営でも同様だ。我われがインタビューを行った健康経営優良法人の中小企業には、社員の健康のことを気にかけ、声掛けをし、また、雑事をこなす担当者が存在した。多くは社長が健康経営の担当者になることを依頼し、本人が快く引き受けていた。その担当者は健康経営の業務が主業務ではなく、他の業務で忙しいなか、上手に時間をやり繰りし、健康経営の業務を行っていた。
しかし、…
筆者:産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室 准教授 永田 智久
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令和4年3月21日第3345号10面 掲載