【アフターコロナの健康経営実践法】第13回 メンタルヘルス対策 部下との対話確保を 在宅勤務で機会減少/永田 智久
2022.04.07
【労働新聞】
“適度な負荷”見極める
働くうえでは、こころの健康も重要だ。外部からストレス(正確にはストレッサー)がかかると、ストレス反応が生じる。
弾力のあるゴムボールを押しつぶしたところを思い浮かべてほしい。加えた力がストレッサー、ボールのつぶれた状態がストレス反応だ。手を離すとボールは元に戻るが、過度に、また繰り返し力を加えると、ボールは破裂し、元に戻らなくなる。病気が発症した段階だ。元に戻るストレス反応の段階で、早めに対応したい。
どのようなストレス反応が最初に出やすいか、人によってさまざまだが、主に3つに分類できる。腹痛や下痢などの身体症状が出やすい人、不安や落ち込みなどの心理的変化が出やすい人、身だしなみが乱れる、遅刻・欠勤をするなどの行動面に出やすい人。自分がどのタイプか理解していると、…
筆者:産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室 准教授 永田 智久
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令和4年4月11日第3348号10面 掲載