【想いはせれば】第178回 昔「走れ」、今「走るな」
2022.05.10
【安全スタッフ】
私が勤めていた化学工場では仕事中、労働者は走って仕事をしていました。現場ではテレテレ歩いて用足しなどをしていると、先輩などから「遅い!」と怒鳴られたものです。
プラントの階段の昇降なども「段飛ばし」や手すりに手をかけての「滑り降り」が普通に行われていました。
当時、職場の中で走ることの習慣は、当時の先輩たちの軍隊の習慣から引き継がれているようです。陸軍でも海軍でも人の移動動作は駆け足で、その習慣が職場にも引き継がれたようです。
当時わが国は、戦後の経済復興から成長へと走り続け、産業経済や労働生産性は世界1、2位を争う状態(現在は米国の約半分、先進国の中では下位)。
社会も国民も労働者もみんなが走っていたようです。
▶昭和40年代当時のわが工場の労働災害の状況をデータで振り返ってみると…
執筆:セフテイレビュー 代表 末松 清志
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2022年5月15日第2402号 掲載