【これで解決!シゴトとココロの問題】第16回 失敗続きの新人がADHDの診断書 ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しいと、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決!シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「失敗続きの新人がADHDの診断書」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、本人に会社に対する要望を聞くことが重要と指摘。会社が可能な配慮を説明し折り合いをつけるのが良いとした。絶対NGなことは、周囲が差別的に取り扱うこと注意を促した。
USBを忘れたり会議の日間違える
先日新入社員のYが取引先に誤って会社の内部資料を送信しました。あまり機密性の高い情報ではなかったものの、予算に関する情報などもあり、会社内で大問題になりました。上司に聞くと、入社早々、営業先にプレゼン用のUSBを忘れてきたり、重要な会議の日時を間違えたりとミスを繰り返しているようです。 その後、YはADHD(注意欠如多動症)の診断書を出してきました。どのような支援が必要でしょうか…。 |
日南 乃映(以下、日南) 廣川先生。こちらの事例なんですけど、私も最近よくADHDという言葉を耳にするんですけども、こちらは具体的にどういう症状なんでしょうか?
廣川 進(以下、廣川) まずそこから説明します。ADは、「Attention-Deficit」(注意欠如)、HDは「Hyperactivity Disorder」(多動症)を意味しています。多動と聞くと、動き回っているようなイメージがありますが、…
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