【アフターコロナの健康経営実践法】第17回 ヘルスケアサービス活用法 優先課題もとに選ぶ 科学的な裏付け確認し/永田 智久
2022.05.12
【労働新聞】
技術・効果両面で判断
健康経営施策を進める際、専門家がいなくてどう進めたら良いか分からないことがある。そのようなときは、社外のヘルスケアサービスを有効に活用したい。運動、栄養、喫煙、メンタルヘルス、睡眠、症状への対応など、健康施策を請け負う会社は多く存在する。しかし、どのようなサービス、どの業者を選べば良いか分からない、という声をよく耳にする。サービス選定のための2つのポイントを示したい。
1つは、ニーズに基づいてサービス選定を行うことだ。自社の従業員にどのような健康課題があり、何の優先順位が高いのかは、社内の者でないと分からない。事前に健康課題の優先順位は明確にしておきたい。同時にその課題を持つ者の属性(性別、年代)もまとめておく。運動施策を進める際、女性が好む運動と男性が好む運動は異なる。つまり、属性に応じて選択すべき介入方法も異なる。
2つ目は、社外のサービスが…
筆者:産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室 准教授 永田 智久
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令和4年5月16日第3352号10面 掲載