【アフターコロナの健康経営実践法】第22回 優良事例紹介(大橋運輸) 改善が経営者の役割 従業員満足求めた先に/永田 智久
2022.06.16
【労働新聞】
日曜歯科検診に食育も
健康経営のトップ企業を紹介したい。愛知県瀬戸市にある大橋運輸㈱(鍋嶋洋行代表取締役)、約100人の運輸業だ。
代表の鍋嶋は就任当初、厳しい経営環境を立て直すため、がむしゃらに働いた。まず、とにかく朝早く会社に行って5Sをやる。社員が出勤する前に、1人で黙々と続けた。そのうちに、社員が1人、また1人と5Sに加わる。仲間が増えていくのを感じた。金融機関で働いた経歴を持ち、良い会社と悪い会社それぞれの共通項は熟知していた。次第に経営状況は改善する。その過程で、経営者としての役割を考え続けていた。
会社を大きくすることがやるべきことなのか。いや違う、良い会社にしたい。社員にとって良い会社。どうすれば社員のモチベーションが上がり、成長できるのか。経営で大切なのは、…
筆者:産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室 准教授 永田 智久
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令和4年6月20日第3357号10面 掲載