【今週の注目資料】平成27年度石綿ばく露作業による労災認定等事業場(厚生労働省)
2017.01.30
【労働新聞】
新規公表は695事業場に
厚生労働省は、平成27年度の石綿ばく露作業による労災認定等事業場を公表した。
27年度に石綿ばく露作業による労災認定などを受けた労働者が所属していた事業場は974事業場で、うち公表されたのは918事業場だった。内訳をみると、建設業が492事業場、建設業以外が426事業場となっている。新規に公表した事業場数は、それぞれ448事業場、247事業場だった。このほか、事業場不明が7事業場、特別加入者(一人親方)が49事業場あった。
公表事業場について認定者数を症状別にみると、中皮腫が513人と最多だった。以下、肺がん344人、石綿肺58人、びまん性胸膜肥厚43人と続く。
公表事業場数が最も多かった地域は東京都の136事業場で、大阪府の87事業場、北海道の71事業場、兵庫県の68事業場が次いだ。
公表事業場で過去に就労していた労働者に対して石綿ばく露作業に従事した可能性があることの注意を喚起したり、公表事業場の周辺住民が自身の健康状態を改めて確認する契機とするなどの観点から公表している。
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平成29年1月30日 第3098号4面 掲載