【ぶれい考】後継者育成も重要に/石田 雅彦
2022.07.07
【労働新聞】
人生100年時代、定年延長の動きのなかで、企業にとって、シニア活用が重要な経営課題の1つになっている。シニアならではの視点や考え方を経営に活かすという意味では、ダイバーシティの一環という捉え方もできる。
この点、まず問題になるのはシニアのモチベーションの維持・確保である。一般的には、定年が段階的に引き上げられてきた経緯を踏まえ、一律55歳とか60歳で処遇を見直すことにしている企業も多く、その年齢に近づくにつれ力を抜く社員も珍しくないのではないか。そういう社員が増えていくとすれば、企業にとっても、その人たち自身にとっても、非常にもったいない話である。70歳以降の生活設計も見据え、長年培ってきた強みを活かす選択肢を能動的に考えるよう動機付け、支援する必要があるだろう。…
筆者:オリックス生命保険 執行役員 石田 雅彦
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令和4年7月11日第3360号5面 掲載