【定着・成長を促す!メンバーシップ型パート活用法】第8回 コミュニケーションアップ① 自他ともに尊重を “質問しないこと”決める/平田 未緒
2022.07.07
【労働新聞】
退職理由は人間関係
定着はパートを雇用する企業にとって、積年の課題である。私がパート雇用に関する取材を始めた四半世紀近く前から、企業はずっと、パートの定着に悩んでいる。このことを、パートの目線で表現すると「入社したものの、働き続けたくない」職場が、世の中に多く存在し続けている、ということだ。
そう聞いて「だからパートは」で片付けてはいけない。当人だって、そもそも辞めるつもりで応募はしない。応募がネットで「ポチる」だけとなり、かつてに比べ気軽な作業になっていることはある。しかし、入社に至るということは、本人が自分の時間を割き、対面であれオンラインであれ、わざわざ面接の場に来たということだ。また、内定を受諾し、雇用契約を結ぶのは、応募した職場で「働きたかった」からである。
ではなぜ、早期に辞めてしまうのか? それは「ここでは、もう、無理」と感じ、職場に見切りをつけたからである。ちなみに、パートが退職意向を切り出すとき、彼らは総じて…
筆者:㈱働きかた研究所 代表取締役 平田 未緒
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和4年7月11日第3360号12面 掲載