【これで解決!シゴトとココロの問題】第18回 新入社員が上司から圧力? ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しいと、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決!シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「新入社員が上司から圧力?」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、辞めた社員から退職理由を聞き、パワハラの有無を確かめる必要があると指摘。絶対NGなことは、相談者に断りなく人事が上司にパワハラ疑惑を伝えることとしている。
仕事の評価めぐり長時間問い詰める
最近、製品開発部で新入社員の退職が相次いでいます。昨年異動してきた上司Xは、他社から引き抜かれてきた実績のある実力派で、仕事の評価をめぐって長時間問い詰めることが多いようです。それが新入社員にはかなりプレッシャーとなるようで、突然休職したり、退職に至るケースにつながっているようです。穏便に解決したいと考えていますが、どうしたら良いでしょうか…。 |
日南 乃映(以下、日南) こちらの事例ですが、新入社員の方で、仕事にも慣れていない状況のなか、長時間問い詰められたりすると、やっぱりきついものがあるかなと思うんですけど…。
廣川 進(以下、廣川) そうですよね。しかも、新入社員の退職が相次いでいるっていうのは、おそらく問題が起こっているってことですからね。
まず前提として今回の相談者の方は、人事の人を想定していきたいと思います。ポイントの1つは、Xさんが他社から引き抜かれてきた実力派で、彼自身も相当プレッシャーがあるだろうなと考えられることです。…
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